自宅にホームシアターを作って、大迫力で映画やスポーツ中継などを楽しみたいと考えている方も多いと思います。
ホームシアターにするのであればスピーカーを設置して大音量で楽しみたいものですが、そのためには、部屋を防音室にすることが必要です。
防音室を作る際のポイントをご紹介します。
遮音、吸音、防振を意識する
防音には3つの種類があり、それぞれの種類をあわせて用いることがポイントです。それらをあわせることでより防音性の高い防音室を作ることができます。
【遮音】
遮音とは、文字通り音を遮ることです。音は空気の振動で伝わりますので、この空気が外へ漏れないようすることで、防音することができるようになります。
【吸音】
音を外に漏れないようにするだけでは、防音室の中で音が無駄に反響してしまいます。快適な防音室を作るには、吸音についても考慮しなくてはいけません。
吸音とは音を吸収することです。音を吸収することで、防音室の中の音の反響を防ぎます。
【防振】
空気の振動以外にも、床や天井などの物体が振動することでも音は発生します。なので、壁や床、天井などの振動で音が外に伝わらないようにすることも必要です。振動による音漏れを防ぐのが、防振です。
防音室を作る際のポイント
防音室を作るためにリフォームをおこなうという方法がありますが、賃貸であればそんなことはできませんし、マンションの管理規約によっては内装のリフォームをおこなえない物件もあります。
そういった場合は、防音のためのシートや壁材が市販されていますので、それらを購入して自分で防音室を作るのもいいでしょう。
【遮音】
遮音は遮音シートを用いておこないます。
【吸音】
吸音をするには、吸音材が必要です。特に高密度の吸音ボードであれば吸音効果が高くなるのでオススメです。
【防振】
振動を防ぐには、防振材を使います。
上記のシートや壁材はホームセンターなどに売られているので探してみましょう。
【防音室を作る手順】
まず吸音材を両面テープなどでつなぐなどして、一枚の板状にし、その上に遮音シート貼ります。これを壁に貼り付けます。遮音シートは重いものがあり、その重さではがれてしまうことがあるので、しっかり固定するようにしましょう。
最後に防振材を床や壁に貼り付けて完成です。
もしも内装リフォームをしてホームシアターを作りたいと考えるのであれば、壁材だけではなく、床材なども防音性の高いものにするようにしましょう。
ホームシアターにする部屋は、壁に150㎜以上の厚さを確保できる部屋を選びましょう。壁が厚ければ厚いほど防音性が高まるからです。建物の構造についてしっかり把握しておくことをオススメします。
自宅に防音室を作って、ホームシアターを楽しんでくださいね。
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